北海道ロングナビ。(2001年夏)
どうせ行くならフェリーで。
(フェリーと言っても、船じゃないよ〜。3日間で北海道丘珠空港までセスナを運ぶのが任務)
ということで決まった「フェリーで行くほっかいDOはでっかいどう」ツアー。
メンバーは同じ日にライセンサーになったiさん、大坂塾筆頭訓練生のTさん、そして添乗員のセバスチャン(大沢教官)の計4名。
話しは出発前日の8月19日(日)から始まる。
8月19日
前日ではあるが、桶川に向かった。
家からは何しろ遠く、当日の始発電車で行くと、離陸直前にやっとたどりつくから前泊となる。
桶川駅まで電車で行き、荷物もあったのでホンダまではタクシー利用。
訓練の初期はいつも電車、バスの通学パターンだった。
バスで15分揺られ、降りた停留所から滑走路伝えに歩いて20分。
夏場は帰り際、バス停まで歩くだけで汗ビッショり。
そして、ダイヤどおり運行したことのないバスを待つこと30分。(土日なんか、1時間に1本しかないバスが遅れるから、ホントたまらん)
汗ビッショリになり、桶川駅のホームで缶ビール飲むのが今ではなつかしい。
今、考えてみると、自分でもすごいことしていたんだなーって。
午後3時前、ホンダに着く。
低い雲に覆われているが、ところどころに青空がのぞく。
実は、太平洋の南海上から台風11号が接近中。
進路はまだ北西。
それでも九州は既に台風の影響が出ている。
運行部に顔を出すと、セバスチャンがウロウロ。(セバスチャンじゃ、やっぱ失礼なので、「教官」と書きましょう。)
教官、これからキャラバンで空挺部隊だと言う。(ちなみに空挺部隊とは、パラシュートを落とすキャラバンの操縦担当。)
教官の空挺団出撃前に、簡単に打ち合わせ。
準備の段階から気になっていたことがあった。
それは、重量。
セスナの最大離陸重量は2400ポンド。
みんなの体重と荷物、ガソリン満タンで計算すると、何度やっても2400ポンドをはるかに超える。
うーん、どうしたものか。(こんなことなら、もっとダイエットしておきゃよかった。)
最初の目的地は佐渡。滑走路は短い。
協議の結果、3割ガソリンを抜いて、7割の量で行くことに決定。(これが後の恐怖体験になるとは誰にも予想はできなかった。)
ブリーフィングルームで、次の日のフライトプランを考える。
一番手は、私。
桶川から佐渡空港。そして佐渡で操縦をIさんに代わり秋田空港。そしてTさんの操縦で函館空港を目指す。
天候により、山を越えられないようであれば福島スカイパーク離発着場、花巻空港経由で第1日目の目的地の函館空港を目指す。
できれば日本海に出たい。太平洋側からだと、北東風の影響で雲が多い。
雲の下を地面をなめるように飛んで行くことは避けたかった。
何故って、少しでも高く飛べば涼しいし、なんといっても飛行機だから、高い方が飛んでる実感があるというもの。地面這ってきゃ、自動車で行くのと同じことだからね。
ふだんからオコナイがいいメンバーが揃うから、天気も見方するだろう、という楽観的観測で落ち着いた頃、Iさんがまもなく桶川に着くとのメール。
外はすでに真っ暗。
教官と駅にIさんを迎えに行って、ちょっと一杯。
・・・なんて話しをしていると、みんなの憧れバニーちゃん(小田嶋教官)。
その前に、バニーちゃんについて。
バニーちゃんは年齢不詳。
顔はロリ系。ボディはダイナマイト。心は純真無垢。コスプレが特技。(特に耳をつけるバニーちゃんスタイルが好評を博す。次はミニスカポリスとか・・・)。
航大をトップの成績で卒業した、れっきとしたホンダの教官。(なんの成績かは、知らん。)
バニーちゃんも一緒に「軽く一杯」に行くことに。
駅でIさんを拾うと、近くの居酒屋へチェックイン。
そしていつしかみんな、飲め飲めモードに切り替わる。
(明日はフライト初日。大丈夫??)
ろれつがラリルレロ状態になった頃、やっと壮行会もお開き。
ホテルホンダに帰って、ベットイン。
(明日は天気になりますように。)