奥尻島は、数年前の大地震のとき発生した津波で、多数の人命が失われた島。(だそうだ。ワタシは全然記憶がない。もともとワタシは新聞は読んでもテレビ欄だけの人間なので、世間にうとい。)

海はマリンブルー。ヒコーキ降りたら、熱い風が頬をなで、南国に来た気分。

事務所でプランクローズして、さてウニを食うぞー!

と、なんかおかしいことに気づいた。

ウニが食える店を北海道ガイドブックで2〜3軒調べたが、その地図には空港は島の北にあることになっている。

けれど、着陸したのは島の南。

こんなちっこい島に、空港は2つはない。

ガイドブックよく見たら、その島は、奥尻ではなく、利尻島だった。

あちゃー。やってしもーた。

食う所なかったら、札幌までハラペコフライトになっちまう。

そこで事務所の人に聞いてみた。

すると、この近くに食堂が一軒。そしてウニが食えるすし屋も一軒。

では、そのすし屋に行こうということになり、道を聞くと、港の方に10分ほど歩いて行って、信号機にぶつかったら右に行けば「いちのまつ」というすし屋があると言う。

では、出発。

空港は、小高い丘の上。ゆるい下り坂をみんなでハイキング。

こちらの人の10分は、都会の人の足じゃ、20分。

けっこう歩いて港に着いた。

おだやかな夏の日差し。

優雅だねー。

大島も、こんな風景だったなー。

 

人も、車もほとんどいない。

時間が止まっているみたいだ。

 

情緒にひたりながら、すし屋に入る。

客は、中年の夫婦が一組いるだけ。

テレビの前の、和室に陣取り、テレビをつける。

 

テレビはどこも、台風のニュース。

和歌山付近に上陸したらしい。

横なぐりの雨の中を、カッパ着てレポーターが大声出している。

いつも思うのだが、雨の中、マイクもって、騒ぐのは止めて欲しい。

 

そして、すしを食うのであった。

(実は、貧乏育ちのワタシは、ウニが食えない。まずいとかではなく、単に食ったことがないから。イクラが食えるようになったのも、ここ10年位。だからワタシが注文したのは、ウニ丼ではなく、チラシだった。)

そして、来たみちをトボトボ、飛行場に向け歩き始めた。

 

(いよいよ、次回は札幌か?)

 

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