次の目的地は、札幌丘珠空港。いよいよ最終目的地。

機長は、ワタシざんす。

 

飛行場の事務所に着いた。

さて問題は、コース。

函館から来るとき、右側、つまり北側の陸地には、低層に雲ががっちりなのが見えた。

だから、最初は雲のない海岸線に沿って北上。シャコタン岬で進路を東に向け一路札幌を目指すコースを考えた。

 

しかし、ここでIさんが、洞爺湖を見たいと言い出した。

洞爺湖は、島を離陸後、北東に進み、洞爺湖で北北東のコース。

しかし、来るとき見た雲を超えることになる。

さて、とうしたものか。

どうやら、ワタシは雲にたたられてるなー。佐渡までのコースもそうだったけんど。

結局、たたられついでに、洞爺湖コースに決定。プランを入れる。

 

エプロンに出ると、ツインオッターが降りてきた。函館からの定期便。

こいつが上がるまえに、上がっちまおうと、ランナップ開始。

そして、離陸。

せっかくなので、滑走路をオーバーフィールドし、島の南側を遊覧しながらヘディング070。

 

進路の先には、白い雲が広がる。

上昇を続け、またしても雲の上に出る。

下は、真っ白い雲海。

陸は見えなくなってしまった。

 

しばらくの雲上飛行。

雲も、海に出ればなくなるだろう、との予想どおり、渡島半島を越えたら、雲が切れ、下には海、そしてその先には海岸線が見えてきた。

「あれが有珠山だねー。」 教官が指さす。

 

ちょっとヘディングがズレていたので、ヘディング修正。ダイレクト有珠山。

 

そして有珠山をヒットし、レフトターンすると、でかい湖が見えてきた。これが洞爺湖。

洞爺湖は、まんなかに小さい島がある。

この島をパイロンにして、八の字やって札幌に頭を向ける。

(このあたりの写真は、ワタシが運転のため、ないザンス。Tさんがデジカメで、バシバシ撮っていたので、手に入ったら添付するつもりです。)

 

無線を丘珠に切り替えると、なんか騒がしい。自衛隊が入っているだけあって、トラフィックが混雑しているようだ。

 

いよいよ10マイルを切り、タワーにコンタクト。この地点で、札幌の街が、視野に広がってきた。

でも飛行場がどこか、わからない。

行ったことがないから、当然といえば、当然。

 

依然、空港がどこかわからない。

VORは、空港から北に数マイル離れたところにあるので、距離は当てにならない。

この時、管制官、直接ベースに入りますか?と聞いてくる。

はいれるわけ、ないじゃんかー。 空港が、どこだかわからないのにー。

いったんオーバーフィールドすると答える。

 

このあたりでやっと、滑走路らしいものが見えてきた。

ほっと一息。とうなるかと思ったぜ。

エントリーからトラフィックに入り、コンティニューアプローチ。

この飛行場も、パピがあるから楽勝、楽勝。

と思って余裕ぶっこいていたら、下の方で風が舞っていて、パスが急に低くなり、若干横風も入り、ヘナヘナっとタッチダウン。あまり人には見せられない。

ランウェイをタクシーバック。

さすが、自衛隊の基地だねー。戦闘用ヘリがいっぱい。売るほど置いてあった。

 

そして、エプロンに到着。

長かったー。疲れたー。早くビール飲みたーい。

と、心の中で思ったが、Tさんがローカルフライトをやりたいと言う。

この人も好きねー。

事務所でプラン入れ、今度はTさんの操縦で、ススキノ上空を通り、小樽を周って小1時間遊覧を楽しんだ。

 

エプロンに駐機した時は、もうくたくた。

でも、よく飛んできたねー。あんな埼玉のはずれから。

無事、機体をフェリーし、ここで任務解除。

おつかれさまでした〜。

 

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